保険業界の体質改善は?

東洋経済オンライン:生命保険業界が「顧客本位」とはいえない理由

この4月から保険料が上がるということで、この2、3月の間に3~4つの保険相談サービスを利用してきました。
たくさん話を聞いて感じたのは、保険会社や保険商品の良し悪しがはっきりしているのに、
悪い商品って評価されている保険会社がずっと生き残ってるってことです。
あんまり大きい声では言えませんが、ほとんどのFPさんの口から出たのはテレビCMの商品はダメってことですね。

唯一評価が良かったのは明治安田生命の「ライト!」で、保険というより定期預金みたいなサービスです。
返戻率が常に100%を超えているので、いつ解約しても支払った保険料以上のお金が返ってくるというものです。
貯蓄に余裕が出てきたら1口5000円で積み立てていけるというのが気軽で若者向けですね。

東洋経済の記事でも指摘されていますが、代理店が多額の手数料をもらっているのもあって、
これまで商品券をプレゼントしたりしても経営が成り立っていたわけで、
逆に言うとそれだけ保険商品自体が保険会社が儲かるしくみになっているというわけですね。
もちろん加入するメリットはたくさんあるので、できるだけ良い商品を選んで自分に合った保険に入ることが大切です。

ゼロ金利になっても保険料をアップして加入者に負担させているだけだし、
保険会社の運営や広告費に使用される付加保険料の割合を減らすこともありませんし、
保険金の不払いなどもまだまだ残っていますし保険業界の体質改善を望みたいですね。

<追記 6.5>

ねとらぼ-生命保険会社の“苦情件数と割合の一覧表”に驚きの声

1位になっているのはジブラルタ生命ですが、架空契約で2億円を搾取した社員がいたり、オレオレ詐欺に加担していた社員がいたりで、社内のモラルやコンプライアンス的にちょっと疑わしいところがありますね。
今回の不祥事が原因で苦情が増えたのか、もしくはもともとそういう体質の会社だったのか、どちらかははっきりと分かりません。
保険業界全体が良い方向に向かってくれることを願います。

保険相談キャンペーンで換金性が高い商品券プレゼントは廃止に

生命保険の先生「保険相談プレゼントキャンペーン」

2017年の3月に保険相談サービスを提供している各会社へ金融庁からの通知があり、換金性の高い商品券やギフト券、ビール券、図書カードなどのプレゼントが4月7日を目途に中止されることになりました。これまで1社あたり6000円の商品券がもらえたところもあったので、特典で保険相談の利用客を増やしていた会社には大きな影響が出そうです。

この4月中旬ごろから高級和牛や国産米、食器セットなど換金性の低いプレゼントキャンペーンが徐々に増えてきており、今後は各社さまざまな商品を用意して集客アップを図ることが予想されています。

今後は保険相談だけではなく、生命保険会社が実施しているポイント還元などにも影響が出ると考えられています。たとえば、楽天生命の場合は楽天カードで保険料を支払ったり提携している保険相談サービスを利用すると楽天ポイントがもらえますが、今後もポイントが貯まっていくのかどうかわかりません。

楽天PointClub:楽天の保険でポイントが貯まる

そもそもはキャッシュバックや換金性の高いものをプレゼントしてしまうと、保険商品自体の公平な競争が妨げられるということで保険業法に違反する可能性があるとのことですが、換金性が低いものであれば何でもよければ良いのでしょうか。採算が取れるかわかりませんが、そのうち数万円もするダイソンの掃除機や家電、バーミキュラのような高級鍋のようなものも出てくるかもしれません。口コミやランキングなども参考にしてしっかりとした保険相談サービスを選ぶことが大切だと感じています。

2017年4月以降の契約から各社保険料アップ

SankeiBiz:日本生命、終身保険料など2~30%引き上げ 4月以降の新契約から適用

マイナス金利の影響で予定利率の高かった一時払いの養老保険や終身保険の販売が停止になることは昨年7月にも取り上げましたが、今回は予定利率を下げた上に保険料がアップするというかなり大変なニュースが飛び込んできました。

トランプ大統領の誕生で金利が上昇すると予想されていましたが、思った以上に反発や不安感の方が大きく、保険業界としてもまだまだ大きなリスクがあると想定しています。日本の円安誘導(=マイナス金利)もバラ撒きだと批判されていますが、菅官房長官のコメント見る限りではこれまでの政策を変える予定はないようです。

Exciteニュース:菅官房長官、為替政策批判「全く当たらない」

おそらく2017年のうちに大きく為替相場や金利が変わることはないでしょう。ということはマイナス金利が続くことになり、国内の運用益が見込めない大手生命保険会社が終身保険などの貯蓄性がある保険商品の保険料をアップしたり、予定利率(解約返戻金の額)を下げるという流れが続くと思われます。

実際にニッセイのセールスレディの売込みも4月以降の加入は損になるので、2月中に申込みをしてください、という口説きが多くなってきました。確かに保険料が20~30%も上がってしまうのは損だと思います。だからといって要らないな生命保険に加入する必要はなく、外貨建ての終身保険など安定して利率を確保できる外資系の保険商品の人気が高まっていくと予想しています。おそらく○○保険ランキングなどでも、漢字が続く日本の保険会社の商品はランクインせず、カタカナやアルファベット表記の保険会社が上位に入るでしょう。オリックスのキュアも保険料次第では人気が落ちていくかもしれません。