最近の日本生命、買収など

生保業界トップの日本生命の最近の動きに注目してみました。

・法人向け「長期定期保険 プラチナフェニックス」を来年4月より販売
・2017年10月2日より「一時払外貨建養老保険 ドリームロード」の販売を開始
・健康コンサルティングサービスを開始
・大阪府、島根県と健康増進や地域活性などで包括連携
・マスミーチュアル生保を買収?

長期平準定期保険は経営者向けの貯蓄性が高い保険商品で、保険料の一部、または全部を損金として確定申告の際に計上できるのが大きなメリットです。一般的な長期平準定期保険は毎年の保険料が100万円を超えるなど高額になっていますが、ニッセイの新商品は第一期間の保険料を抑えているのが大きな特徴です。というのも、保険期間の最初の1/2は損金は半分しか計上できませんが、残りの1/2に関しては全額を損金として計上することができるので節税効果が高くなります。「プラチナフェニックス」の詳細はまだわかりませんが、個人事業主や会社経営者にとっては魅力が高い商品となりそうです。

グループ会社の三井生命から販売していた「ドリームロード」をニッセイからも販売するということで、ゼロ金利の影響を受けて外貨建ての個人年金保険の人気がより高まっていると考えられます。確かに顧客からも国内運用の個人年金保険よりも外貨建て保険に切り替える人が続出しており、ゼロ金利と安全・安心という要素を天秤にかけても金利が高い商品を選ばれる方が増えているように感じます。ただし最低保険金が3万ドルということなので、加入時に300万円ほどの一時払い保険料を用意しておく必要があります。

その他の注目は地道な地域密着の活動あたりでしょうか。保険と健康は密接しているイメージがありますが、実は相反する存在です。健康になれる可能性が高まるほど保険の必要性は無くなります。ただ医療保険や先進医療特約などの対象となる治療が増えることは良い方向性ですし、保険という商品ではなく健康になれるサービスをどのように販売していくのか注目したいところです。あとは銀行の窓口販売強化のためにマスミーチュアル生命を買収するとの報道がありましたが、プレスリリースにあったようにまだ事実かどうかわかりません。保険商品のラインナップには影響は出ないでしょうが、何か良い影響が出ることを期待しています。

リンク → 日本生命:ニュース一覧、日経:日本生命、マスミューチュアル生命を買収へ

痴漢冤罪保険が注目を集めている

ヤフーニュース:加入者急増!「痴漢冤罪保険」は本当に頼りとなるのか
ZAKZAK:「痴漢冤罪保険」申し込み10倍増!加入者9割が男性、月額590円で“故意”に悪用は?

最近、痴漢と疑われて駅のホームから線路内に逃走したり、その場から離れた後に近くで亡くなっているのが発見された事件がありニュースやワイドショーでもよく取り上げられています。そんな中、ジャパン少額短期保険が販売している痴漢冤罪保険が電車で通勤するサラリーマンを助けるのではと注目を集めています。

保険料は年間6400円で、月額であれば590円。痴漢をしていないのに痴漢と疑われるようなケースに陥った場合、提携している弁護士に専用のメールから一斉送信できるというもの。弁護士から指示を待って適切な対応ができるというのが大きなメリットです。冤罪だった場合は弁護士の接見費用や相談費用が無料となります。

痴漢に疑われてもっとも嫌なのが社会的な信用を落とすことです。会社や同僚から疑いの目で見られたり、信頼している家族からも信用されなくなり妻から離婚を切り出されるというようなことにもなりかねません。「それでも僕はやっていない」という映画を観ましたが、ムシャクシャしたという理由だけで痴漢という罪を着せられてしまうリスクが残念ながらあります。

2週間も拘留されると会社からはクビにされるだけではなく、会社の信用を落としたという理由で退職金を払ってくれないことも考えられます。また裁判になると決着まで数年かかることもあり、たとえ冤罪として認められても元のような生活を取り戻すことは難しいでしょう。

そう考えると電車で通勤されている会社員の方にとって、痴漢冤罪保険は大きな味方になってくれるかもしれません。
実際に保険加入者が逮捕されずに済んだケースもあるとのこと。
痴漢と疑われるとパニックになってしまって、線路内に逃げ込んだりその場から逃走することを考えてしまうと思うのですが、逃げたところで心象も悪くなって裁判になっても不利になるかもしれません。
痴漢に疑われるという最悪なケースに遭遇した時に、無料で弁護士に相談できるというサービスがあるだけでも心理的に冷静に判断できるのではないのでしょうか。

「行列」弁護士が明かす 「痴漢冤罪」に巻き込まれたときの対処法
【弁護士雑感】痴漢事件について 弁護士法人 橋下綜合法律事務所

その場から立ち去ることを勧めている弁護士さんもいますが、痴漢と疑われた時に最も冷静な判断は「身の潔白を説明して弁護士さんを呼ぶ」ということではないでしょうか。

保険業界の体質改善は?

東洋経済オンライン:生命保険業界が「顧客本位」とはいえない理由

この4月から保険料が上がるということで、この2、3月の間に3~4つの保険相談サービスを利用してきました。
たくさん話を聞いて感じたのは、保険会社や保険商品の良し悪しがはっきりしているのに、
悪い商品って評価されている保険会社がずっと生き残ってるってことです。
あんまり大きい声では言えませんが、ほとんどのFPさんの口から出たのはテレビCMの商品はダメってことですね。

唯一評価が良かったのは明治安田生命の「ライト!」で、保険というより定期預金みたいなサービスです。
返戻率が常に100%を超えているので、いつ解約しても支払った保険料以上のお金が返ってくるというものです。
貯蓄に余裕が出てきたら1口5000円で積み立てていけるというのが気軽で若者向けですね。

東洋経済の記事でも指摘されていますが、代理店が多額の手数料をもらっているのもあって、
これまで商品券をプレゼントしたりしても経営が成り立っていたわけで、
逆に言うとそれだけ保険商品自体が保険会社が儲かるしくみになっているというわけですね。
もちろん加入するメリットはたくさんあるので、できるだけ良い商品を選んで自分に合った保険に入ることが大切です。

ゼロ金利になっても保険料をアップして加入者に負担させているだけだし、
保険会社の運営や広告費に使用される付加保険料の割合を減らすこともありませんし、
保険金の不払いなどもまだまだ残っていますし保険業界の体質改善を望みたいですね。

<追記 6.5>

ねとらぼ-生命保険会社の“苦情件数と割合の一覧表”に驚きの声

1位になっているのはジブラルタ生命ですが、架空契約で2億円を搾取した社員がいたり、オレオレ詐欺に加担していた社員がいたりで、社内のモラルやコンプライアンス的にちょっと疑わしいところがありますね。
今回の不祥事が原因で苦情が増えたのか、もしくはもともとそういう体質の会社だったのか、どちらかははっきりと分かりません。
保険業界全体が良い方向に向かってくれることを願います。